ご無沙汰ぶりです。
体調不良のあと、原因不明の頭痛に1週間以上悩まされている状態で
翻訳はするけど、こちらは音沙汰なしという状態になっていました。
Style By Klingのエリン・クリングのように
今は体調悪いからしばらくブログ書けないですっていうのを
ここで書こうかと思ったのですが
彼女のように読者が多いわけでもないので、静かにしていました。
実は、ファッションマンスの最初のニューヨークファッションウィーク辺りから
体調を崩しているのブロガーが多く、翻訳しながらも
「ここ最近、風邪で…」みたいなのを多くタイピングしていたように思います。
と、前置きはこれくらいにして本題に。
ちなみに、タイトルは否定的に書きましたが、
結論から言えば、私は「ファッションブロガーは職業」だと思っています。
ブロガーの場合、
ブログを書くのを中心に、さまざまなイベントがあり
有名なブロガーの場合は、ショーやミーティングなども毎日数多くこなすため
休む暇がないのはすごく感じます。
翻訳をしているとひしひしと感じます。
※日本でよくある、「おはよー」や「今から仕事だよー」みたいな
「それってTwitterでよくない?」みたいな
「とりあえず」的な、おしゃれ芸能人やモデルのブログなんかが
ファッションブログと言われたりする日本ではあまり感じないですが。
そういう意味では、キアラ・フェラーニなどは本当に大変だろうなと思います。
様々なコラボレーションに、記事もコンスタントに一日に2・3記事アップしていますし
「タフだな・・・」と感心してしまいます。
ファッションブロガーは単に
街中で写真を撮ってアップして
可愛いからスポンサー付いて、服をもらって、お金もらって、
ファッションショーのフロント・ロー(最前列)に座って
お気楽でいいわねぇ~
と思われ、
特に自分が「私はブロガーです」というと
「それって、今流行りの“ノマド”ってやつなんじゃないの?あれってどうなの?」
と言うような
明らかなマイナスイメージ(上から目線)で見てくる人が
最近、多いように感じます。
まず前提として、
仕事(業務)に上も下もないと思っています。
もちろん、
政治家や大統領・総理大臣などの仕事や、
命の危険の伴う(たとえば自衛官や消防隊員、警察官のような)仕事と
ファミレスの皿洗いのアルバイトだと
「どちらが危険か」というのに差はあります。
また、それにより給与の額も変わってくると思います。
しかし、たとえば、前述の仕事の方が、
自分の夢に向かってお金を貯めようと、
一生懸命ファミレスで他人の食べた食事のお皿を洗う高校生の仕事自体を
「バカにすることはできない」と思っています。
どちらも、(それが人であれ、モノであれ、名声であれ)何かのために頑張っているのですから。
バカにされるのは、むしろ、その従事しているものに対して不真面目に接しているときだと思います。
そのため、皿洗いの高校生が、汚職にまみれた政治家をバカにすることは出来ると思っています。
と、少し脱線をしてしまったので
話をブロガーに戻します。
以前もここ(「ファッションブロガーの仕事と、今の新しいファッションブロガーたち」)で書いたように
本気でファッションが好きで、本気でそれを仕事としてしまっている
本気のプロとしてのファッションブロガーはそんな甘っちょろいものじゃないのです。
と、私が言うと
「ファッションブロガーなんて、遊びの延長線上だろ?」とか
それ以前に
「お前は、ファッションブロガーでもなんでもないだろ!」と言われそうですが…
ただ、実際
「プロ」と「アマチュア(遊び?)」の分岐点というのは
①本人からみた場合
②他者からみた場合
③実際に、何かの証拠(証明書)があって初めて名乗れる場合
と、それぞれ違いがあると思います。
要するに、あってないようなものだと思います。
まず①だと
自分がファッションブロガーだと言えば、ファッションブロガーですし
②だと、
プロ・アマの分岐点が、
お金をそれで稼いでるかそうでないかで分類するのであれば
自分のコーデを載せて、それで1円(アフィリエイトなど広告収入を含む)でも稼げればプロのブロガーです。
(ファッションブロガーに証明書や免許などないので③は触れません。)
要するに、
その誇りなり、義務感なり、気持ちなりを持って何かのためにやりたいと思っているなら
自分はそれを「自分の仕事」だと言えばいいし、
それに、賛同した他人やそこから何かを得る他人はその人を
「その仕事」の人だと感じるでしょうし。
本人がきちんと「ファッションブロガー」として頑張っているのであれば
本人が「ノマドワーカー」として頑張っているのであれば
その場にいない人が、兎や角言うこと自体、私はおかしいと思っています。
「そんなの今だけでしょ?これから先どうすんの?」とか
「将来不安にならないの?」とか言う人にいつも言いたいのは
「そんなの、言われなくてもわかってるよ。」と言うことです。
飛躍して言い過ぎかもしれませんが
核戦争が急に勃発して、映画「ターミネーター」の世界に一週間後になっていれば
生きて行く生命力をもっとも持っているのは、ITの社長や、投資家や政治家ではなく、軍人かもしれません。
もしかしたら、その世界を救うのは今クラッカーとして暗躍しているブラックハットのハッカーかもしれません。
結局、何が起こるか分からない中で、生きているのはどんな職種であれば同じですし
将来への不安は誰だって持っているのです。
20代のノマドワーカーもファッションブロガーも
自分たちがこれから10年後どうなっているか不安に思っているでしょうし
それは、そこが潰れそうなだと言うのを社長しかしらない会社で働く40代の人事部長だって同じです。
不安に思っているからこそ、何も考えず目の前の仕事だけをこなして生きている組織の中の人よりも
実際は強いかもしれませんしね。
Who knows.