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ニューヨーク・ファッション・ウィークは、まるで動物園のよう?


実は今回の記事は、もう少し前に書こうとしてたのですが
少し感情的と言うか、尖った(キツい)内容になりそうだったので、頭の中で寝かしてました。
そして、4大ファッションウィーク(ニューヨーク/ロンドン/ミラノ/パリ)も終わったので
ちょうどいい機会かなと思い、文章にしてみることに。

今回ニューヨークで行われたファッションウィークの前に、
「最近のニューヨーク・ファッション・ウィークは、まるで動物園のように人で溢れ返っている。」(「THE FASHION POST [ザ・ファッションポスト]」より抜粋)という
ファッションブロガーの締め出しか?とまで言われた記事がネット上に出ており
ファッション業界にどっぷりつかっている人たちのコメントで
「ファッションブロガーなんてどうなのよ」的なものも、ちょくちょく目にしていました。

(ここでイラッときてたのですが…)

ただ、今回のコメントにもある「動物園のよう」というのは、言い過ぎと思っています。
確かに、「動物園のよう」と思う人にとって、
ファッションショーの会場に群がっているように見える一部(多く?)のブロガー達のファッションは
「ファッションとは言えない」のでしょうが
もともと、ファッションは音楽と同じで、ジャンルによって好き嫌いが分かれるものなのです。

今回はこの好き嫌いを、
二つの軸を使って話したいと思っています。

ファッションにおける濃淡

ひとつめの軸は、濃淡(明度)です。

例えば、この白と黒、そして、その間にある灰色をイメージしてください。
(下に図を載せてるので、イメージしなくてもいいかもしれませんが…)

白(淡い色)に近いほど、ファッション関連に疎い人
黒(濃い色)に近いほど、ファッション関連に詳しい、浸かっている人

という具合にです。

ざっくり補足として説明すれば、
自分のテイストで服を得ぶような人はそうでない人よりも、黒側に寄りますし、
雑誌や店員さんの意見から、なんとなく自分の色に合うのを服を選ぶ人は真ん中くらい、
完全に流行しかおってない人は、真ん中くらい、
そして、彼女の買ってきてもらう彼氏さんや、親に服を買ってきてもらうなどは白側に近くなるという感じです。

しかし、「真っ白の人」や、「真っ黒の人」は存在しません

全ての服(ファッション)を
全く何の影響も受けずに決める人を真っ黒だとすると
真っ黒の人などいないと思っています。

デザイナーやスタイリストは、確かに黒側に近いですが、
流行の影響を受けていたり、これまで育った環境の影響、
今後やってくるトレンドの影響など、必ず、何らかの影響をうけています。
スタイリストよりもデザイナーのほうが黒側に寄っていると思いますが。

そして、真っ白な人がいないというのも同じで
全ての服を選んでもらう人であっても、多少の好き嫌いはあるのと、
何でも着れる?という質問には、やはり「これを着て、外を歩くのはちょっと無理かな」というのはあるはずです。
(例えば、レディーガガのこの肉ドレスとか。)

ファッションの系統やジャンル(色)

そして、ふたつ目が、色相(以下「色」と書きます。)です。
濃淡でまず分けた後、色(赤とか青とか緑とか)で分けます。

その色がファッションのジャンルです。

いくつかの系統を兼ね備えていたり、
全く違う色の場合は、手を出さないだけでなく、
人によっては、それを批判したりもします。

例えば、同じ赤系ジャンルの人は、青系のジャンルの人とは合わないとか
黄色系のジャンルの人は、緑系のジャンルの人と合わないとかです。

具体的に言えば(勝手に想像でジャンルを話しますが)、
ゴスロリ系の人の服を着てる人を見て、コンサバ系の人は「ちょっと無理…」となったり
B系の人の服を見て、ギャル系の人の中には「ま、いいんじゃない?」と思ったり
古着系の人が、可愛い系の服の人を見て、「可愛いとは思うけど、私はしないかな」と思うなど。

音楽でも、ロックやメタル系を聴く人は、「ヒップホップは音楽じゃない」という人もいますし、
ヒップホップを聴く人に「どんな音楽でも好き?」と聞くと、
「メタルとか全部同じに聞こえるし聞かない」とか「演歌は退屈だし聞かない」とかって答える人もいます。

漫画やアニメが好きな人でも、
「進撃の巨人」は好きだけど「目がやたらと大きな少女マンガみたいなのは読まない」など
「すべてが好き」という人はかなり少ないのと同じです。

好き嫌いと批判

このように、色々ジャンル(色)があって、
それぞれにハマり具合と言うか、浸かり具合(濃淡)があると思っています。

そして、ファッションで言えば
同じ色でなければ、合わない(=好きじゃない)ので批判したりします。
また、自分で決めてる(色が濃い)人ほど、違う色の好き嫌いがはっきりしていたりしますし
濃い人の中には、自分の色がすべての色の中でも中心にいると考えたりする人もいます。

ただ、私は
音楽は、自分が好きと思うものを聞けばいいと思いますし
ファッションも、自分が好きと思う服を着ればいいと思っています。

たとえ、その嗜好が、周りの人や周りの環境に影響された嗜好であっても、
それは、多かれ少なかれ誰でもそうなんですから、その時に好きと思えるならそれでいいと思います。
(「周りに害を与えないのであれば」ですが。)

ですので、
自分が、「良い」「好き」と思えるものを聞いたり着たりしているのであれば
それを、他人にとやかく言われる筋合いはないと思っています。
「それはダサい」とか「それって何年前のよ?」とか言う人もいますが
「いやいや、お前のほうが相当変やし」
と、一蹴してしまいたくなりそうなことは多々あります。

動物園みたいと言う人、そして、それに同調して
「本当そうよね。やっぱりブロガーなんか」と大声(紙面など)で言うファッション業界で上の方にいる(かもしれない)方々。
自身のいる土俵では、ファッションの重鎮かもしれませんが、
土俵が違えば、あなたが動物園の重珍(重度の珍獣)かもしれませんよ。

PS:これでまた、ファッション業界にいる何人かに嫌われてしまった気がします。
ちなみに、結果的に(特にパリのファッションウィークには)、たくさんのブロガーが行ってましたし
ウェブメディアでの影響力を軽視しし、「ブロガー排除」に同調した一部雑誌の意見を読んでいると
以前、放送(テレビ)業界がIT企業(ライブドアやYoutubeなど)の進出を良く思わず
ごちゃごちゃした時のことをふと思い出してしまいました。




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