Home » ウェブ関連 » 広告主と(広告出稿先となる)サイト/ブログの役割と勘違い

広告主と(広告出稿先となる)サイト/ブログの役割と勘違い


このブログを読んでくれている人の中にはブログやサイトや運営している人もいると思います。
また、ブロガーのブログに広告を出してみたい、サイトに広告を出してみたいと考えている方も少なからずいるはずです。
そこで、今回は、広告を出す側(広告主)と、
掲載される側(ブログ/サイト)の役割を少々考えてみたいと思います。

この話をする前に少し読んでもらいたい
カフェの主人の“お便り”を。

私は、手作りのオーガニック料理を提供するカフェを経営しています。
半年ほど前に、物件探しをしていた際に、オフィス街に位置するビルで、たまたま1階に空きテナントがあったので、そこでカフェをオープンすることにしました。オープンして、現在で4ヶ月ほどになります。ちなみに賃料は月10万です。
オープンから数日は、私の予想を上回るたくさんの数のお客さんが来たのですが、1週間ほどすると一日に数人という状態になりました。今は、週に初めて訪れる人が数人いるかなという状態です。
売上も上がらないので、ビルのオーナーに「売上が安定するまでは賃料をタダにしてほしい」とお願いしましたが、聞いてもらえませんでした。
また、ビルの色が黒を基調としたものなので、店の雰囲気と合わないと思い、先月、「ビルの色を白に塗り替えてほしい」と頼みましたが、それも断れました。
売上が上がらないのに賃料など払えるわけもないと思うのですが、私はどうすればいいでしょうか?

この話を読んで、多くの人は
「最初はたくさん来たってことは、それって店の問題なんじゃないの?料理がまずいとか…」
となるのではないでしょうか?

これは、広告主と、広告枠を販売するサイトやブログに当てはまると思っています。

カフェの主人が、広告主
ビルが、サイト/ブログ
ビルのオーナーが、サイト運営者
テナントが、広告枠です。

広告主が望むこと

広告とは、ざっくり言ってしまえば
「ある情報(ニュース)を、それを知らない人に伝えるための手段」だと思っています。

例えば、「セール情報」や、「リニューアルしました。」
「メルマガ登録者募集」などなど。

そして、商いをしている広告主にとって、広告を載せる最終的な目的は
売上(収益)を上げることです。

これは否定しませんし、当たり前のことです。

A:認知度やサイトへの流入を増やす必要があり
さらに、そのために、
B:広告を出稿するわけです。

そのため、広告主によっては
広告費用を払うのは、売上を上げるためであって、
どれだけ多くのユーザーが、広告主のサイトにやってきても、
実際の売上がなければ、報酬は払う必要がないと勘違いしてしまう広告主が稀にいるということです。
(「とりあえずタダで載せてよ。売上があがったら払うから。」という広告主も同じです。)

広告枠を提供するブログやサイトの運営側の役割

しかし、ここで考えてください。
売上が上がって、一番最初に利益を得るのは誰でしょうか?

広告主です。

実際に、顧客からお金をもらう(?)のは、広告主なんです。
どれだけ売り上げが上がろうと、広告を載せたブログやサイトの運営者には
直接のお金は入らないわけです。

そのために、ブログやサイトの運営者は
「広告枠(スペース)を貸す」ということに対して、報酬(対価)を受け取るわけです。

そのため、
広告枠を提供(販売)するブログやサイト側の役割は、

①広告を掲載する
もしくは、
②広告主のサイトへユーザーを流す

サイトやブログの役割は、ここまでです。

広告枠を販売するというのは、枠を販売するわけであり
ここから先、利益を出すかどうかは広告主側次第(責任)です。

まとめ

上記の“お便り”を読んで、多くの人は気が付くと思いますが
テナントを貸したビルのオーナーは、
そのカフェが出店以降赤字であっても、はたまた、億単位の収益を出しても、
月々支払われる賃料は変わりません。

カフェの売上は、カフェ次第だからです。

もし、赤字が続き、売上が上がらないことに対して
カフェの主人が、ビルのオーナーに怒って、
「ここに出店したのに売り上げが思うように上がらないじゃないか!テナント料はタダにしろ!」
なんてことは、(冷静に考えると)言えないわけです。

もちろん、ビルのオーナーによっては、出来ることなら助けてあげたいと思うでしょう。
(例えば、ビルの入り口にカフェのフライヤーを置いてあげるなど)

しかし、出来ることと出来ないことがあります。

ましてや、
ビル(サイト)の色を変えるなんてことは出来ません。

「賃料を払ってるんだから、なんでも許される」わけではないということです。
賃料はテナントのスペースを貸していることへの対価です。

(もちろん、それ以上は交渉次第というの点はありますが。)

なにより、一度来店したお客さんを「また行きたい」と思わせるか、「もう行きたくない」と思わせるか、
それは、カフェの主人(料理や接客、店内の雰囲気など)次第なのです。

ブログもそうですが、個人や少人数でサイトを運営していると
一般的な大企業でサイト運営をしているよりも、
まるでわが子のように強い思い入れが生まれます。
(と言っても、私に子供はいませんが…)

広告主の方は、その点を考慮して上で、
ブロガーやサイトの運営者にコンタクトを取ると
話がスムーズに進み、お互いを高められる関係になれるのではないでしょうか?

PS:ちなみに“お便り”はフィクションです。
今回の話はビルのオーナー次第なので、
もしかしたら使っていないビル側面の広告スペースをタダで貸し出してくれるなどもあるかもしれませんが、
お客さんを呼んでも、カフェ側がザル状態だとお得意様は出来ません。
そして、ビルのオーナーからしても、カフェのオーナーから相談などを受けない限り
カフェの経営に対しての提案などは出来ない(しづらい)ということです。




こちらの記事もご一緒に

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

(Spamcheck Enabled)