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外側の人とブロガー集積サイト(拡散サイト)の重要性


これまで、何だかんだと
なぜ日本でファッションブロガーがアツくならないのかのような記事を書いてきましたが
今回は、「じゃ、どうしたらいい?」みたいなものを。

ざっくり答えると

①人
②拡散媒体としてのウェブサイト

この2つです。
これが上手く繋がれば何とかなるのではと思います。

あ、ちなみに「お金は?」とかは聞かないでください。
資金は、下で話す循環(サイクル)を実際に作り出すのに
どれくらい必要かを計算してみてください。
(たぶん計算する人の立場によって額が変わると思うので。)

あと、この記事での「ファッションブロガー(もしくはブロガー)」は
アパレル関連のニュースや知識などを発信するブロガーではなく
各自のコーディネートをブログの主体としているパーソナルスタイルブロガー(personal style blogger)です。
(どちらも、ファッションブロガーですが、ここでは後者の話として取り上げます。)

ブロガー主体として
内側には、ブロガーだけでなく、ブログを作る人(技術者)や、他にもきっと人は必要ですが

今回のこの「人」は外側の人です。

まずファッションブロガーが有名になるには
それを見付ける人が必要になります。

具体的に挙げれば、
ブランドのPR担当の人であったり、雑誌などのメディア、
他のブロガー、
そして、もちろん、最も大切な
読者です。

簡単な絵にしてみるとこんな感じ。

– 絵の説明 –
・丸(もしくは点)はブロガーやタレントなど見られる方にいる人
・丸(もしくは点)の大きさは認知度の大きさ
・目は見る人
・輪になっているのは「所属事務所」という枠

・赤い目に留まらないと、世の中の多く(見込み読者やファン)に届かない。
・点が大きくならないと、メディアやPRなど赤い目には留まらない。

もうすこし詳しく

・多くのブロガーは点が小さすぎて、ブロガーの中にいる人でメディアの目に留まるのは元々有名な人。
・タレント事務所にいるブロガーは読モなど。
・タレント側は、赤い目に直接紹介することが出来る緑の目(事務所の広報的なパイプになる人)がいる。
・タレントは事務所に所属しなくても、すでに知名度の高くなった人は個人でも赤い目に留まる。

もちろんブロガーそれぞれの影響力も違っていて

こんな感じで、
あまり読者同士/ブロガー同士つながることも少ないので輪が広がらない。

結果、「どうやって新たなファンを増やすか」=「どこでブログを見付けてもらうか」を考えた時に

・GoogleやYahooの検索から流入
⇒ SEOなどを考慮しない限り「名前」や「ブログ名」での検索がメイン
⇒要するにもともと知ってる人。

・Twitterや友達の紹介などの口コミ
⇒ もともと拡散出来る範囲が限られているため、ほとんど同じところ(範囲)にしか情報は行きつかない。

なので、読者は増えず自分の持つ輪を広げらない。

そして、
点は大きな丸にならないので、赤い目は見つけてくれない。

日本で多くのブロガーが公に出てこない理由のひとつは、ここかな思っています。

ファッションブロガーは存在するけど、わざわざ調べるほどでもないし
知ってる人(オフラインの世界ですでに知り合いの人など)しか知らないという状況になります。

なので、まずは読者の輪を広げる

他のブロガーと交流(紹介)し合うと、読者は増えます。

ちなみに、見るブログの数に実質的な制限がないので
キャバクラなどのように、客を取られるということはあまりないはずです。
(もし取られたら、自分磨きを頑張りましょう。)

こうして、
新しく見付けてくれる人が出来て、少しずつ読者が増え、輪が広がり、点が丸になります

拡散媒体としてのウェブサイト

そして、この点が丸になる、丸が大きくなるという「拡散」を考えたときに、
やはり後押しとなるブロガーにとっての起爆剤的なサイトがあると、ないとでは違ってきます。
それがこの「拡散媒体としてのウェブサイト」です。

海外のブロガーの影響力の背景にあるのも
こういうサイトかなと思います。

ブロガーとサイトを認知度での流れで説明すると下記の流れ。


① 多くの読者を持つ(企業からすると見込み客を抱える)ブロガーが登場

② 赤い目の人が取り上げる

③ 「ブロガー」というもの自体の認知度が上がる

ブロガーたちのサイトが誕生(←サイトをブロガーが広める形で拡散)

⑤ 認知度がさらに上がり、ブロガーが増える

⑥ 赤い目の人たちの特集やイベントなどでブロガー同士がつながる

⑤ に戻る(サイクル)

※ちなみに、欧米だと
すでに①に近い影響力の大きなブロガーの寡占状態で、
ブロガーの数も飽和状態といった感じもしますが、
新しい物好きのファッション業界では、着実に次の世代が育っている土壌はあるように感じます。

この拡散サイトには大きく分けて2種類あって

■タイプ1:機械的にブロガーの記事を抽出して表示するサイト

特徴:ブロガー(もしくはユーザー)の意思で比較的簡単に登録できる。
成功例:「Bloglovin’」や、「Lookbook.nu」など。
日本だと、スナップ系アプリなどかな。

■タイプ2:ブロガーを囲い込むプロダクション型のサイト

特徴:まずは運営会社の選別でブロガーは決められる。
成功例:「NOWMANIFEST」など。
一応、分類としては日本の雑誌系の読モや、ブロガー募集のプロダクションサイトなども、これになるのではと。

ちなみに・・・・

日本でも、こういうサイト(タイプ1&タイプ2)はあるんですが
運営するだけの収益が出てるところは、少ないのではないかと思います。
どちらかというと、財務的には赤字だけど会社やブランド認知力向上のためにというか
たぶん、サイトの運営に対しての根本的な考え方が違うのかなと。
(ま、それは話し出すと長くなりそうなので今回は話しませんが。)

あと、ファッション関連の人(ショップの販売員など)は
IT系に弱い部分(技術的な面だけでなく、ユーザーの使いやすさなどの機能面)があったりするので、
すごくカッコいいサイトを作ったは良いけど、人が思っていたほど来ない(アクセスが大して増えない)
結果、ブロガーもそこにいることに利点を感じず、更新しなくなる(=コンテンツが増えない)。
すると、さらにサイトのアクセスが減る(荒廃?)という悪循環になります。

ただ、
ブロガーの集まる(ブロガーを集める?)サイトは絶対に必要だと思っています。

理由の説明の前に
まず、下の絵を見て下さい。


この水色の丸は各ブロガー認知度(読者の数など)です。
丸が大きいと、認知度があるということです。

図の説明をすると
比較的ファンもいたAさんは、ある日、雑誌(もしくはウェブサイトなど)でブログが紹介され
認知度が上がりファンも増えました。

という流れの図です。

ただ、たまたま
その時に雑誌に紹介されたAさんだけが脚光を浴び、
それもその一瞬だけアクセスが上がって終わりです。
(一発屋の芸人みたいなものです。)

しかし、これがブログではなく、「ブロガーの集まるサイト」であればどうなるでしょうか?

要するに芸人1人がたまたま売れたのではなく、
その所属事務所(たとえば吉本や松竹)の認知度があがったようなものです。

実際は、図の通りにすべてのブロガーがと言うことにはなりませんが、
現在は「起爆剤」としてのサイトの影響力が弱いのが日本なのかなと思います。
サイトの影響力が弱いと、各ブロガーどうこうでなく「ブロガー」自体の認知度も弱くなります。

例えば、「Bloglovin’」もブロガーが有名になると、サイトが有名になり、
目的のブロガーだけでなく、他のブロガーたちも一緒に見れるので
多くの人が新しいブロガーを知る機会に恵まれます。

ブロガーにとっても、サイトにとっても、そして、読者にとっても嬉しいこととなります。
(近江商人の「三方良し」みたいですが。)

まとめ

「サイト」を「雑誌」と置き換えて考えるといいかもしれませんが
人気のある雑誌のモデルは、相応に認知度が高いと思います。
その逆もしかりです。

「卵が先か鶏が先か」ではありませんが、

サイトの認知度向上⇒ブロガーの認知度向上⇒サイトの認知度向上⇒ブロガーの認知度向上⇒…

この循環を生み出さない限りは、
きっと日本でブロガーがきちんと認知されることはないように思います。
海外はそれが出来ているのかなと。

西の「Lookbook.nu」や「Chicisimo」、東の?」でも書いたように
世界を100人とすると、アジア人は57人もいる現状ですし
アジア開発銀行の報告書「アジア2050」では、
「40年後の2050年に世界のGDP(国内総生産)の51%はアジアが占め、30億人が貧困層から脱却するアジアの世紀がやってくる」とまで言われています。

日本を含め、アジアでの消費が今後伸びていくなかで
憧れ的な感じの欧米の体形でのコーデを見るだけでなく、
日本人にあった、アジアの人たちの体型に合う、そして、お手本となるアジアのブロガーが
今以上に出てくるといいなと思っています。

私はブロガーにはなれませんが(ファッションセンスがないので…)
サイトを作ることなら出来るかなと思っています。

と、
この記事の着地点がなんだか曖昧になってきましたが
もしそういうのをやる人がいれば声を掛けてもらえると嬉しいです。

PS:本当はもっと話したいことはたくさんあったのですが
十分長すぎるかなと思い今日はここまでということで。




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